総合せき損センター見学

 

 

 

 

【総合せき損センター見学】

2023年10月20日、当院リハビリテーション部理学療法士蘓武倫絵、作業療法士安宅航太、言語聴覚士森山さや香が、当院の救急救命センター医師、看護師らとともに福岡県の総合せき損センターを病院見学させていただきました。

当院救急救命センターには頸髄損傷を原因に入院される方もおります。この疾患は四肢の運動麻痺に加え呼吸機能の低下によるコミュニケーションの障害、さらに他にも様々な症状を呈するため集学的な介入が必要です。特に高位頚髄損傷者は人工呼吸器が必要な場合もあり,その離脱訓練や自宅復帰が難渋する場合もあります。総合せき損センターは、脊髄損傷患者の専門病棟を持ち,脊損患者に対して高度で専門的な治療やリハビリ、ケアをされている病院です。今回は医師をはじめとした医療チームで病院見学をさせていただき、主に高位頸髄損傷者の呼吸管理や呼吸器離脱訓練、排痰法,コミュニケーション支援方法、離床プロトコルを勉強させていただきました。そのほかにもADL訓練や筋力トレーニングの工夫,環境調整や福祉用具の選定、利用方法など様々なことを学ばせていただきました。

当院の医師、看護師らと共に様々な知識を共有することができ、協力体制についても検討しながら非常に盛り上がった見学となりました。当院でも今回の経験をもとに、高位頸髄損傷者へのチームアプローチに活かして参りたいと思います。
今回の見学を快く受け入れてくださり,ご多忙の中対応くださった総合せき損センターのスタッフの皆様へ深く感謝申し上げます。

2023年11月09日