第34回日本臨床スポーツ医学会学術集会

 

2023年11月11日-12日、横浜で第34回日本臨床スポーツ医学会学術集会が開催され、当院理学療法士の矢口春木、阿部允哉が参加しました。

第34回 日本臨床スポーツ医学会学術集会 (パシフィコ横浜ノース)

【矢口春木】
「育成世代のサッカー選手とバスケットボール選手による動的バランス能力と前距腓靱帯損傷の相違」 口述発表
育成世代において、前距腓靱帯損傷は、バスケットボール選手の方がサッカー選手に比べ多くみられました。
動的バランス能力と前距腓靱帯損傷、競技との関係は、競技間のみ有意差がみられ、競技特性による影響が考えられました。
競技特性を踏まえた身体的特徴や前距腓靱帯損傷に関連する因子を解明し、育成世代の障害予防、続発する慢性足関節不安定症の予防を行うことが重要であると考えます。

【阿部允哉】
「野球選手の第一肋骨と側方リーチ外転筋力の関係について」 口述発表
野球選手において、投球側の第一肋骨が挙上している選手は、非投球側へ側方リーチし投球側に体幹側屈させた時に、外転筋力の低下が認められました。
非投球側リーチで肩外転保持するためには、投球側の腹斜筋群の求心性収縮と肩外転筋力が協調して発揮することが必要であるため、第一肋骨挙上群において協調して肩外転筋力が発揮できず、野球動作において両肩外転時に体幹の反対側側屈が伴いやすいことが考えられます。
野球の競技を考えると、肩外転時のコッキングにおいて、体幹の反体側側屈が伴うと肋鎖間隙の狭小化や肘下がりが生じやすい可能性が示唆されました。

2023年11月24日