第33回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会

 

 

2023年12月1日-2日に仙台国際センター(宮城県仙台市)にて,第33回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会が開催されました。

 当院理学療法士の新國悦弘が事務局長として会の準備に携わり,ポスター発表の座長を行ったほか,一般演題,シンポジウムで発表をおこなってきました。

【一般演題(口述発表)】
「移植前の胸郭変形が肺移植後の経過へ及ぼす影響」
 肺移植前の胸郭変形は,肺移植後の周術期合併症および長期予後へ及ぼす影響を調査しました。胸郭変形を合併した肺移植患者は,合併していない患者と比較すると,移植後に容量減少術や二期的閉胸術,気管切開術などの処置を多く要しましたが,長期予後(生存期間)には差を認めない結果となりました。

本発表は,優秀演題賞に選出されました。

【シンポジウム】
テーマ:新型コロナウィルス感染症のパンデミックの教訓
「新型コロナウィルス感染症のリハビリテーション」
 2023年5月8日より,新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は5類感染症へ移行しました。その間,厚生労働省は,診療の手引きを第10版まで改訂を重ね,それに伴い医療現場では多くの変化と対応が求められていました。
 当院リハビリテーション部は2020年9月より,COVID-19患者に対する呼吸リハビリテーションを本格的に開始しました。その開始するまでの経緯や,呼吸リハビリテーションを行う上での当院での工夫,そこで得た”教訓”を発表しました。

 

当日は多数の医療関係者が会に参加され、活発な意見交換となり、盛況に終わりました。

2023年12月22日